第1章-5 セルの選択と移動

Excelスキル工場

朝礼(本日の要点)

今日の練習内容を先にお伝えしますね。

  • マウスとキーボードで正しく選択し、確実に移動します
  • 範囲選択(Shiftキー)と離れたセルの選択(Ctrlキー)を区別します
  • 高速移動(Ctrl+矢印 / Ctrl+Shift+矢印)で作業をぐっと楽にします
  • 行・列・表全体の一発選択ができるようになります
  • Scroll Lock(画面スクロールの切替機能)やIME(日本語入力システム)の不具合も、自分で直せるようになります

一つひとつ丁寧に進めますので、安心してついてきてくださいね。


はじめに

こんにちは、PCスキル工場のHiroです。

Excelは「選ぶ」と「移動する」が出発点です。
本をめくるのと同じで、最初の一歩で迷うと先へ進めません。

ここでは、迷子にならない”手の動かし方”を一緒に練習しましょう。
焦らず、ゆっくりで大丈夫ですよ。

※この記事ではWindows OSを利用しております。

この記事では、基本の流れをやさしく解説します。
検索から何度でも戻れるよう、図解と手順を残しました。
まずはブログで土台を作りましょう。
応用編や練習問題はnoteで詳しく扱っています。

セルの選択と移動|Hiro@PCスキル工場
朝礼(本日の要点) 今日の学習内容をご紹介します。 マウスとキーボードで迷わず選択・移動できるようになります Ctrl+矢印/Ctrl+Shift+矢印で、端へ一気に移動・選択します 行/列/表全体を即座に選べるようになります(Shift+...

1. 基本の使い方

1-1. マウスのカーソルを見分けましょう

マウスのカーソル(矢印の形)は、指す場所で形が変わります。
それぞれ役割が違いますので、まずは見分け方を覚えましょうね。

  • 白い太十字(セル中央)
    → セルを選ぶ形です
  • 四方向矢印(セルの枠上)
    → 選んだ範囲を、ドラッグで移動するときの形です
  • 細い黒十字(右下の小さな四角)
    → コピーや連続入力に使います
    ※この四角をフィルハンドル(連続データを作る取っ手)と呼びます

1-2. キーボードで移動してみましょう

キーボードを使うと、正確で速い移動ができます。
最小の手数で、狙った場所へすぐ動けますよ。

  • 矢印キー
    → 1セルずつ移動します
  • Shift+矢印
    → 移動しながら選択範囲を広げていきます
  • Ctrl+矢印
    → データの端まで、一気にジャンプします
  • Ctrl+Shift+矢印
    → 端へジャンプしながら、その道のりをまとめて選択します

1-3. よく使う一発選択を覚えましょう

これを覚えると、日々の作業がぐっと軽くなります。
次の操作は、必ず再現できるようにしておきましょうね。

  • 行全体
    Shift+Space
  • 列全体
    Ctrl+Space
  • 表全体
    Ctrl+A(2回押すとワークシート全体が選ばれます)
  • 離れたセルを複数選択
    Ctrlを押しながら、目的のセルを1つずつクリック
  • 安全にセルを編集
    F2(セルの中身を編集できる状態になります)

1-4. 実務でよく使う”型”を身につけましょう

現場でよく使う型を、短く覚えておきましょう。
「目的→操作→結果」の順で確認していきますね。

  • 見出し行だけ選ぶ
    → 行番号(左端の数字)をクリック → 書式を変更
  • 表全体を素早く選ぶ
    → 表の中を選択 → Ctrl+A
  • 端まで移動して選択
    Ctrl+矢印で移動 → 続けてCtrl+Shift+矢印

慣れてくると、手が自然に動くようになりますよ。


2. よくある失敗と解決方法

最初は誰でもつまずきます。
原因と直し方を知っておけば、もう怖くありませんよ。

2-1. ダブルクリックで画面が”飛んで”しまう

どうして起こるの?
セルの枠線(端っこ)をダブルクリックしてしまっています。

どうすればいいの?
セルの中央をクリックしましょう。
編集はF2キーで始めると、より安全です。

2-2. 矢印キーで画面だけスクロールしてしまう

どうして起こるの?
Scroll Lock(画面のスクロールを切り替える機能)がオンになっています。

どうすればいいの?
キーボードのScrLkキーを押して、オフにしましょう。 ノートパソコンの場合は、Fnキーと一緒に押す必要があることもあります。

【挿絵】ScrLkキートップの拡大。オン/オフ表示の例を添える。

2-3. Shift+Spaceでスペースが入力されてしまう

どうして起こるの?
IME(日本語入力システム)が全角モードになっています。

どうすればいいの?
半角英数モードへ切り替えましょう(例:Alt+半角/全角キー)。
画面右下を見て、Aと表示されていれば半角、なら全角です。

2-4. Ctrlキーで追加選択が解除されてしまった

どうして起こるの?
Ctrlキーを離してから、別のセルをクリックしてしまっています。

どうすればいいの?
Ctrlキーを押したまま、目的のセルを順番にクリックしましょう。
焦らず、ゆっくりで大丈夫ですよ。

2-5. ドラッグでセルが動かない

どうして起こるの?
Excelの設定で、ドラッグ&ドロップ機能が無効になっています。

どうすればいいの?
次の手順で設定を変更しましょう。

  1. 「ファイル」をクリック
  2. 「オプション」をクリック
  3. 「詳細設定」をクリック
  4. 「ドラッグアンドドロップを使用する」にチェックを入れる

一度設定すれば、次からは大丈夫です。安心してくださいね。


3. まとめ(チェックリスト&3分練習)

3-1. チェックリスト

できた項目に、チェックを入れてみましょう。

  • マウスカーソル3種(白十字/四方向矢印/黒十字)の役割を説明できる
  • Ctrl+矢印 / Ctrl+Shift+矢印を再現できる
  • 行・列・表全体を、ショートカットで選べる
  • Scroll LockIMEの不具合に、自分で対処できる

全部にチェックが入らなくても大丈夫。
繰り返し練習すれば、必ずできるようになりますよ。

3-2. 3分練習

最後に、3分間だけ練習してみましょう。

ステップ1
3行×8列の小さな表を作ります。
A1からCtrl+→で右端へ、Ctrl+↓で下端へ移動してみましょう。

ステップ2
見出し行をShift+Spaceで選んでみましょう。
列はCtrl+Spaceで選んで確認してくださいね。

ステップ3
離れた3つのセルをCtrl+クリックで選びます。
最後にF2キーで、安全な編集を体験してみましょう。

たった3分でも、手を動かすと記憶に残りやすくなりますよ。


終礼(本日のまとめ)

今日は「選ぶ」と「移動」の基礎を固めました。

Ctrl+矢印で高速移動ができ、Shiftを一緒に使えば範囲選択も素早く行えます。 行・列・表の一発選択と、Scroll LockIMEの対処法も確認できましたね。

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