朝礼(本日の要点)
- 新規作成は「名前を付けて保存」から:わかりやすい場所+名前で保存。
- 作業中は Ctrl + S(上書き保存)を習慣化。
- 用途で形式を選ぶ:標準は
.xlsx
、マクロは.xlsm
、配布は.pdf
、連携は.csv
(注意点多)。 - OneDrive に保存で「自動保存」が使える(強力)。
- 自動回復(保存間隔)とバックアップ設定で“万が一”に備える。
はじめに:なぜ「保存」が最重要?
こんにちは、PCスキル工場のHiroです。
停電・フリーズ・誤操作は突然やってきます。
保存の基本+安全策を押さえるだけで、ほとんどのトラブルは回避できます。
※この記事ではWindows OSを利用しております。
1. 最初の保存は「名前を付けて保存」から
Windows(基本)
- 左上の [ファイル] をクリック
- [名前を付けて保存]
- 保存先を選ぶ(例:ドキュメント/デスクトップ/OneDrive)
- わかる名前を入力(例:
2025-08_売上サマリ.xlsx
) - [保存] をクリック
Mac(補足)
[ファイル]→[名前を付けて保存] → 保存先と名前を指定 → 保存
分かりやすいファイル名のコツ
- 内容+日付+版:
案件A_見積_2025-08_v1.xlsx
- 使用不可文字に注意:
\ / : * ? " < > |
- 長すぎ注意(表示が切れる・扱いづらい)
2. 「上書き保存」と「名前を付けて保存」の使い分け
操作 | 目的 | 元ファイル | 代表的な場面 | ショートカット |
---|---|---|---|---|
上書き保存 | 変更を同じファイルへ保存 | 上書きされる | 編集途中をこまめに保存 | Ctrl + S |
名前を付けて保存 | 新しい名前/場所/形式で保存 | 残る | バージョン分け・バックアップ・形式変換 | F12 |
迷ったら:続きは「上書き」/別名で残すなら「名前を付けて」
3. 保存場所の選び方
- PC(ローカル):手軽。PC故障時に弱い→外部メディア/クラウド併用推奨
- OneDrive(クラウド):自動保存・バージョン履歴・共有が強力。最優先で推奨
- ピン留め:よく使うフォルダーは保存ダイアログのピンアイコンで固定 → 次回すぐ出る
4. 形式を選ぶ
.xlsx
(標準):迷ったらこれ。多機能・軽量。.xlsm
(マクロ有効):VBA入りはこれで保存(.xlsx
だとマクロが消える)。.xls
(旧形式):古いExcel向け。互換性低下・サイズ大きめ。.pdf
(配布/印刷):見た目固定、相手がExcel不要。最終版共有に最適。.csv
(データ連携):テキストのみ。書式・数式・複数シート不可。
CSVの“落とし穴”(要注意)
- 先頭 0 が消える(例:社員番号
0123
→123
) - 数式は値になる
- アクティブな1シートだけ保存
- 日付や型が勝手に変換されることあり
→ 取り込み時はテキストとして読み込みが安全
5. 万が一に備える:安全ネット3点セット
5-1. 自動保存(OneDrive/SharePoint 保存時)
- 画面左上の [自動保存]スイッチをON
- ほぼリアルタイムで保存+バージョン履歴で過去に戻せる
5-2. 自動回復(ローカル作業の保険)
- [ファイル]→[オプション]→[保存]
- 「自動回復用データを保存」にチェック
- 間隔は 5~10分 が目安(短いほど安全)
5-3. 「前回の状態」を残すバックアップ(.xlk)
- [名前を付けて保存] ダイアログを開く
- [ツール]→[全般オプション]
- 「バックアップ ファイルを作成する」 にチェック → 保存
→ 同フォルダーに 「◯◯のバックアップ.xlk」 が自動維持(1世代)
保存し忘れたときの回復
- Excel再起動で 「ドキュメントの回復」 が出たら該当を開いてすぐ保存
- 出ない場合:[ファイル]→[情報]→[ブックの管理/バージョン] から探す
- OneDrive 保存なら バージョン履歴 から任意時点に戻す
6. 便利ワザ
- Ctrl + S をリズム化:入力の切れ目で必ず押すクセを
- F12 = いつでも「名前を付けて保存」(別名・形式変換が一発)
- クイックアクセスツールバーに「上書き保存/名前を付けて保存」を追加
- 最近使ったフォルダーをピン留め:保存先選びの迷子を防止
7. よくある失敗と対策
- マクロ入りなのに
.xlsx
で保存 →.xlsm
で保存し直す - 上書きして元に戻せない → OneDriveバージョン履歴/
.xlk
バックアップから復旧 - 保存先が毎回深い → ピン留めで一発到達
終礼(本日のまとめ)
- 最初は必ず「名前を付けて保存」:場所と名前を明確に。
- Ctrl + S をクセに:編集の区切りで必ず押す。
- 形式は目的で選択:標準
.xlsx
、マクロ.xlsm
、配布.pdf
、連携.csv
。 - OneDrive 保存+自動保存ON:保存忘れ・上書き事故に強い。
- 自動回復とバックアップ設定:不測の事態でも被害最小に。
これで「保存し忘れて全部消えた…」はグッと遠ざかります。
今日から“入力の区切り=Ctrl + S” を合言葉に、安心のExcel作業を!
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