朝礼(本日の要点)
今日の練習内容を先にお伝えしますね。
- マウスとキーボードで正しく選択し、確実に移動します
- 範囲選択(Shiftキー)と離れたセルの選択(Ctrlキー)を区別します
- 高速移動(Ctrl+矢印 / Ctrl+Shift+矢印)で作業をぐっと楽にします
- 行・列・表全体の一発選択ができるようになります
- Scroll Lock(画面スクロールの切替機能)やIME(日本語入力システム)の不具合も、自分で直せるようになります
一つひとつ丁寧に進めますので、安心してついてきてくださいね。
はじめに
こんにちは、PCスキル工場のHiroです。
Excelは「選ぶ」と「移動する」が出発点です。
本をめくるのと同じで、最初の一歩で迷うと先へ進めません。
ここでは、迷子にならない”手の動かし方”を一緒に練習しましょう。
焦らず、ゆっくりで大丈夫ですよ。
※この記事ではWindows OSを利用しております。
この記事では、基本の流れをやさしく解説します。
検索から何度でも戻れるよう、図解と手順を残しました。
まずはブログで土台を作りましょう。
応用編や練習問題はnoteで詳しく扱っています。

1. 基本の使い方
1-1. マウスのカーソルを見分けましょう
マウスのカーソル(矢印の形)は、指す場所で形が変わります。
それぞれ役割が違いますので、まずは見分け方を覚えましょうね。
- 白い太十字(セル中央)
→ セルを選ぶ形です - 四方向矢印(セルの枠上)
→ 選んだ範囲を、ドラッグで移動するときの形です - 細い黒十字(右下の小さな四角)
→ コピーや連続入力に使います
※この四角をフィルハンドル(連続データを作る取っ手)と呼びます
1-2. キーボードで移動してみましょう
キーボードを使うと、正確で速い移動ができます。
最小の手数で、狙った場所へすぐ動けますよ。
- 矢印キー
→ 1セルずつ移動します - Shift+矢印
→ 移動しながら選択範囲を広げていきます - Ctrl+矢印
→ データの端まで、一気にジャンプします - Ctrl+Shift+矢印
→ 端へジャンプしながら、その道のりをまとめて選択します
1-3. よく使う一発選択を覚えましょう
これを覚えると、日々の作業がぐっと軽くなります。
次の操作は、必ず再現できるようにしておきましょうね。
- 行全体
→ Shift+Space - 列全体
→ Ctrl+Space - 表全体
→ Ctrl+A(2回押すとワークシート全体が選ばれます) - 離れたセルを複数選択
→ Ctrlを押しながら、目的のセルを1つずつクリック - 安全にセルを編集
→ F2(セルの中身を編集できる状態になります)
1-4. 実務でよく使う”型”を身につけましょう
現場でよく使う型を、短く覚えておきましょう。
「目的→操作→結果」の順で確認していきますね。
- 見出し行だけ選ぶ
→ 行番号(左端の数字)をクリック → 書式を変更 - 表全体を素早く選ぶ
→ 表の中を選択 → Ctrl+A - 端まで移動して選択
→ Ctrl+矢印で移動 → 続けてCtrl+Shift+矢印
慣れてくると、手が自然に動くようになりますよ。
2. よくある失敗と解決方法
最初は誰でもつまずきます。
原因と直し方を知っておけば、もう怖くありませんよ。
2-1. ダブルクリックで画面が”飛んで”しまう
どうして起こるの?
セルの枠線(端っこ)をダブルクリックしてしまっています。
どうすればいいの?
セルの中央をクリックしましょう。
編集はF2キーで始めると、より安全です。
2-2. 矢印キーで画面だけスクロールしてしまう
どうして起こるの?
Scroll Lock(画面のスクロールを切り替える機能)がオンになっています。
どうすればいいの?
キーボードのScrLkキーを押して、オフにしましょう。 ノートパソコンの場合は、Fnキーと一緒に押す必要があることもあります。
【挿絵】ScrLkキートップの拡大。オン/オフ表示の例を添える。
2-3. Shift+Spaceでスペースが入力されてしまう
どうして起こるの?
IME(日本語入力システム)が全角モードになっています。
どうすればいいの?
半角英数モードへ切り替えましょう(例:Alt+半角/全角キー)。
画面右下を見て、Aと表示されていれば半角、あなら全角です。
2-4. Ctrlキーで追加選択が解除されてしまった
どうして起こるの?
Ctrlキーを離してから、別のセルをクリックしてしまっています。
どうすればいいの?
Ctrlキーを押したまま、目的のセルを順番にクリックしましょう。
焦らず、ゆっくりで大丈夫ですよ。
2-5. ドラッグでセルが動かない
どうして起こるの?
Excelの設定で、ドラッグ&ドロップ機能が無効になっています。
どうすればいいの?
次の手順で設定を変更しましょう。
- 「ファイル」をクリック
- 「オプション」をクリック
- 「詳細設定」をクリック
- 「ドラッグアンドドロップを使用する」にチェックを入れる
一度設定すれば、次からは大丈夫です。安心してくださいね。
3. まとめ(チェックリスト&3分練習)
3-1. チェックリスト
できた項目に、チェックを入れてみましょう。
- マウスカーソル3種(白十字/四方向矢印/黒十字)の役割を説明できる
- Ctrl+矢印 / Ctrl+Shift+矢印を再現できる
- 行・列・表全体を、ショートカットで選べる
- Scroll LockやIMEの不具合に、自分で対処できる
全部にチェックが入らなくても大丈夫。
繰り返し練習すれば、必ずできるようになりますよ。
3-2. 3分練習
最後に、3分間だけ練習してみましょう。
ステップ1
3行×8列の小さな表を作ります。
A1からCtrl+→で右端へ、Ctrl+↓で下端へ移動してみましょう。
ステップ2
見出し行をShift+Spaceで選んでみましょう。
列はCtrl+Spaceで選んで確認してくださいね。
ステップ3
離れた3つのセルをCtrl+クリックで選びます。
最後にF2キーで、安全な編集を体験してみましょう。
たった3分でも、手を動かすと記憶に残りやすくなりますよ。
終礼(本日のまとめ)
今日は「選ぶ」と「移動」の基礎を固めました。
Ctrl+矢印で高速移動ができ、Shiftを一緒に使えば範囲選択も素早く行えます。 行・列・表の一発選択と、Scroll LockやIMEの対処法も確認できましたね。


コメント