第1章-3 セルに文字を入力する方法

Excelスキル工場

朝礼(本日の要点)

  • セルには「選択」「編集」「確定」という3つの状態があります
  • EnterTabで次のセルに移動できます。数式バー(画面上部の入力欄)で中身を確認できます
  • 先頭のゼロや日付の自動変換は、(アポストロフィ)と文字列という設定で防げます
  • Alt+Enterで改行、Ctrl+Enterで一気に入力できます

はじめに

こんにちは、PCスキル工場のHiroです。

「007が7になった」「1-10が日付になった」。
Excelを使い始めると、最初にこんな”あるある”に出会いますね。

でも大丈夫です。
今日は入力の基本と直し方を、ゆっくり一緒に学んでいきましょう。

この記事では、基本の流れをやさしく解説します。
検索から何度でも戻れるよう、図解と手順を残しました。
まずはブログで土台を作りましょう。
応用編や練習問題はnoteで詳しく扱っています。
※この記事ではWindows OSを利用しております。

起動・保存・終了から"実務で使う"まで最短ルート|Hiro@PCスキル工場
このnoteの使い方 まずは基本を1周しましょう。実際に手を動かしてくださいね つまずいたらトラブル解決の部分だけ読み直します 余裕が出たら応用ワザで戦力アップします 各章の終わりにあるミニ練習/チェックで確実に身につけます 1. 今日のゴ...

本文

A. 入力の基本をおさえましょう

1) セルの3つの状態

セルには3つの「状態」があります。
これを知っておくと、入力がぐっと安定しますよ。

選択状態:セルを1回クリックした状態です。
     この状態で文字を打つと、元の内容は上書きされてしまいます。

編集モード:セルをダブルクリックするか、F2キーを押した状態です。
      セルの中に入って、一部だけを安全に直すことができます。

確定状態Enterを押すと下のセルへ、Tabを押すと右のセルへ移動します。
     Shiftと一緒に押すと、逆方向にも戻れますよ。


2) 数式バーを使ってみましょう

セルの「本当の中身」は、画面上部の数式バー(入力欄)に表示されます。

見た目と違うなと感じたら、まずここを確認してみてください。
長い文章や計算式を見るときにも、とても便利な場所です。

数式バーは、セルの真実を教えてくれる頼れる味方だと思ってくださいね。


3) 便利な入力ワザを覚えましょう

Alt+Enter:セルの中で改行できます。長い文章を読みやすくできますよ。

折り返し表示:長い文章がセルからはみ出さないようにできます。
操作は[ホーム]タブ→[折り返して全体を表示する]ボタンを使います。

Ctrl+Enter:複数のセルを選んでおいて、一気に同じ文字を入力できます。
       たとえば「出席」という文字を10個のセルに一度で入れられます。

これらのワザを使うと、作業がとても速くなります。
少しずつ試してみてくださいね。


ミニ練習(1分でできます)

  1. セルA1からA3までを選択 → 「出席」と入力 → Ctrl+Enterを押す
  2. セルB1に「住所:東京都…」と入力 → Alt+Enterで2行に分ける
  3. セルC1を選択 → 数式バーにどんな内容が表示されるか見てみる

実際に手を動かすと、すぐに慣れますよ。


B. Excelの”勝手な変換”を防ぎましょう(安全入力)

Excelは親切なので、数字や日付っぽい文字を見ると自動で変換してくれます。
でも、型番や会員番号では困ってしまうこともありますね。

これから紹介する方法を使えば、あなたの意図どおりに表示できますよ。


1) 先頭のゼロが消えてしまう問題

たとえば「007」と入力すると「7」になってしまいます。

簡単な対策:文字の先頭に (アポストロフィ)を付けて ‘007 と入力します。
      アポストロフィは、数字の7のキーをShiftを押さずに打つと出てきます。

しっかりした対策:文字を入力する前に、セルの設定を文字列に変えておきます。
         [ホーム]タブ→[数値の表示形式]→[文字列]を選んでください。

どちらの方法でも大丈夫です。
あなたの使いやすい方を選んでくださいね。


2) 日付に勝手に変わる問題

たとえば「1-10」と入力すると「1月10日」に変わってしまいます。

対策‘1-10 と入力するか、事前にセルを文字列に設定しておきます。
   状況に応じて、やりやすい方を選んでくださいね。

この方法を覚えておけば、もう日付に悩まされることはありませんよ。


C. よくある困りごとと解決方法(症状→原因→直し方)

1) 文字が後ろから消えていく

こんな症状:文字を入力すると、後ろの文字が次々と消えていきます。

原因上書きモードという状態になっています(Insertキーを押してしまった)。

直し方:キーボードのInsertキーをもう一度押してください。
    これで元の「挿入モード」に戻ります。

焦らなくて大丈夫です。Insertキーを押すだけで解決しますよ。


2) 文章が途中で切れて見えない

原因:折り返しの設定がオフになっているか、行の高さが足りていません。

直し方[ホーム]タブ→[折り返して全体を表示する]をオンにします。
    それでも見えないときは、行番号の境界線をダブルクリックしてください。
    行の高さが自動で調整されます。

これで長い文章も、すべて見えるようになりますよ。


3) 入力しようとするとエラーが出る

シート保護のエラー[校閲]タブ→[シート保護の解除]をクリックします。

入力規則のエラー[データ]タブ→[データの入力規則]→[すべてクリア]をクリックします。

原因に合わせて、順番に確認してみてくださいね。
落ち着いて対応すれば、必ず解決できますよ。


4) 一部だけ直したいのに全部消えてしまう

原因:セルを選択しただけの状態で文字を打っているので、上書きになっています。

直し方F2キーを押して編集モード(セルの中に入る状態)に入ります。
    そうすれば、必要な部分だけを安全に直せます。

小さな修正ほど、F2キーを習慣にしておくと安心ですよ。


D. 今日覚えたワザ+チェックリスト

今日のワザまとめ

  • F2キー:編集モードに入れます
  • ‘(アポストロフィ):文字として安全に入力できます
  • Alt+Enter:セルの中で改行できます
  • Ctrl+Enter:複数のセルに一気に入力できます
  • 折り返し+行の高さ自動調整:長い文章を見やすく整えられます

チェックリスト

  • 文字を直すとき、F2キーで編集モードに入りましたか?
  • 型番や先頭にゼロがある番号は、文字列設定を使いましたか?
  • 長い文章には折り返しをオンにしましたか?
  • 文章が切れて見えるとき、行の高さを自動調整しましたか?

一つずつ確認していけば、確実に身につきますよ。


終礼(本日のまとめ)

今日もお疲れさまでした。

  • セルの選択・編集・確定の違いを理解できましたね
  • 数式バーで中身を確認しながら、EnterTabで効率よく移動できるようになりました
  • ‘(アポストロフィ)文字列の設定で、自動変換を防げるようになりました
  • Alt+EnterCtrl+Enterを使って、入力作業が速くなりました

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