第4章-9 Alt+Enterでセル内改行

Excel
【改訂版】やさしいExcelセル内改行ガイド

Alt+Enterでセル内改行

Excelで長い文字を入力すると、セルからはみ出て見にくくなることがありますね。このページでは、文字をセルの中にすっきり収める「セル内改行」のやり方を、やさしく解説します。一緒に楽しく学びましょう。

1. 基本のやり方

キーボードを使った基本的な改行方法は、以下の通りです。セルの中で文字を打ち込んでいる途中で、特定のキーを押すだけでできます。

  1. セルをダブルクリックします。
  2. 改行したい場所にカーソルを合わせます。
  3. Alt + Enter を押します。

2. 手動と自動、どっちがいい?

Excelの改行には、自分で場所を決める「手動」と、Excelにおまかせする「自動」があります。下のスライダーを左右に動かして、違いを見てみましょう。

手動改行

決めた場所で必ず改行されます。幅を変えても改行場所は動きません。

東京都千代田区
丸の内1-1-1
サンプルビル 5F

自動改行

幅に合わせて自動で改行されます。文章が読みやすいように調整してくれます。

東京都千代田区 丸の内1-1-1 サンプルビル 5F

💡 豆知識

自動改行は、文の途中で変な切れ方をしないように、賢く調整してくれます。これを「禁則処理(きんそくしょり)」と言います。

3. 楽々まとめるテクニック

バラバラのセルに入力した住所などを、ボタン一つで改行しながらきれいにまとめる方法です。やってみましょう。

1. 住所を入力します

2. ボタンでまとめて、表示を切り替え

下のボタンを押すと、左の住所が一つにまとまります。

4. いらない改行を削除する

他の場所からコピーしてきた文章には、いらない改行が入っていることがあります。3つの方法で削除するのを試してみましょう。

5. まとめ:関数 早見表

ここで紹介した、文字をまとめたり、お掃除したりするのに便利な関数の一覧です。

関数名 役割 関数の構成
CHAR(10) 数式の中に「改行」という文字コードを入れる。 =CHAR(10)
& 文字やセルを単純に連結する。 =A1 & B1 & C1
CONCATENATE 複数の文字やセルを連結する。 =CONCATENATE(テキスト1, ...)
TEXTJOIN 指定した区切り文字(改行など)で、複数の文字やセル範囲を連結する。空白セルは無視できる。 =TEXTJOIN(区切り文字, TRUE, ...)
CLEAN 改行やタブなど、印刷できない不要な文字をすべて削除する。 =CLEAN(テキスト)
SUBSTITUTE 特定の文字(改行など)だけを、別の文字(空白など)に置き換える。 =SUBSTITUTE(テキスト, "検索文字", "置換文字")

6. 困ったときは? (Q&A)

改行がうまくいかない時によくある質問と、その解決方法です。

Q. キーを押すと、下のセルに移動してしまう +

A. セルをダブルクリックして、文字カーソルがピコピコ点滅している状態にしてから、もう一度キーを押してみてください。

Q. 「楽々まとめる」で改行されない +

A. 「住所をまとめる」ボタンを押した後、「チェックで改行表示をオン/オフ」のチェックボックスにチェックが入っているか確認してください。

Q. 改行したら、文字が途中で切れてしまう +

A. 行の高さが足りないようです。行番号の下の線をマウスでつかんで、ぐーっと下に広げてあげてください。

おつかれさまでした!

これでセル内改行はバッチリですね。ぜひ普段のExcel作業で使ってみてください。

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