第4章-11 セル内の改行を削除する方法

Excel
Excelセル内改行 解決ナビゲーター (もっとかんたん版)

Excelの改行 消し方ガイド

あなたの「困った!」に合う方法がすぐに見つかります。

① とにかく素早く消す方法

手早く直したい時に一番かんたんな方法です。ただし、元に戻せないので注意しましょう。

「検索と置換」機能

セルの改行をまとめて消したり、スペースなどに置き換えられます。

手順

  1. 改行を消したいセルを選びます。
  2. キーボードの `Ctrl` キーと `H` キーを同時に押します。
  3. 「検索する文字列」の箱で `Ctrl` キーと `J` キーを同時に押します。
  4. 「置換後の文字列」は空っぽのままにします。
  5. 「すべて置換」ボタンを押せば完了です。

💡 ポイントと注意

② 元のデータを安全に残す方法

元のデータを残したまま、隣の列にきれいなデータを作る安全な方法です。

`CLEAN` (クリーン) 関数

改行や不要な文字をまとめてお掃除します。

=CLEAN(A2)

`SUBSTITUTE` (サブスティチュート) 関数

改行を、指定した文字(空白など)に置き換えます。

=SUBSTITUTE(A2, CHAR(10), "")

③ もっと便利に!役立つ小ワザ集

改行を消した後のデータを、さらに便利に整える小ワザです。

Excelの神業: フラッシュフィル

お手本を1つ入力するだけで、Excelが残りを自動で入力してくれる賢い機能です。

手順

  1. 隣のセルに、お手本として正しい文字を手で入力します。
  2. 次のセルに入力を始めると、予測候補が灰色で表示されます。
  3. `Enter`キーを押せば、残りがすべて自動で入力されます。

余分なスキマを消す: TRIM関数

文字の間にある、余分な空白(スペース)をきれいに取り除きます。

=TRIM(A2)

④ いろいろ試しても消えない!最後の手段

どの方法でも消えない時は、改行とそっくりな『見えない空白』が原因かもしれません。

犯人は『見えない空白』!?

Webサイトからコピーした文字に紛れ込みやすい、厄介な空白です。普通のやり方では消せません。

解決策はこの数式だけ!

この特別な空白は、下の専用の数式で退治できます。

=TRIM(SUBSTITUTE(A2, CHAR(160), " "))

どの方法がいい? ひと目でわかる特徴くらべ

各方法の「かんたん度」と「あんしん度」を星の数で比べました。

検索と置換

とにかく手早く、たくさんの改行を一度に消したい人向け。

かんたん度:★★★★★

あんしん度:★☆☆☆☆

※ 元のデータが消えてしまうので、大事なデータはコピーしてから試しましょう。

関数 (CLEAN, SUBSTITUTE)

元のデータを絶対に残しておきたい、慎重派の人向け。

かんたん度:★★★☆☆

あんしん度:★★★★★

※ 数式を入力する手間はありますが、一番安全で確実な方法です。

フラッシュフィル

関数は苦手だけど、賢く自動で済ませたい人向け。

かんたん度:★★★★★

あんしん度:★★★★☆

※ Excelがお手本をうまく認識しないこともありますが、とても便利です。

最後に要点まとめ

これだけ覚えておけば大丈夫!という要点をまとめました。

一番かんたんなのは「検索と置換」

キーボードの `Ctrl` と `H` を押して、検索する文字の箱で `Ctrl` と `J` を押すだけ。手早く直したい時に最適です。


元のデータを守りたいなら「関数」

`=CLEAN(A2)` や `=SUBSTITUTE(A2, CHAR(10), “”)` を使えば、元のデータを壊さずに済むので安心です。


Excelにおまかせするなら「フラッシュフィル」

お手本を1つ見せるだけで、残りを賢く自動入力してくれます。関数が苦手な方でも大丈夫。


困ったときは「見えない文字」を疑う

何をしても消えないときは、改行ではない別の文字が原因かも。`CHAR(160)` を消す方法を試してみましょう。

このガイドで、あなたのExcel作業がもっと楽になりますように。

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