Excelの改行 消し方ガイド
あなたの「困った!」に合う方法がすぐに見つかります。
① とにかく素早く消す方法
手早く直したい時に一番かんたんな方法です。ただし、元に戻せないので注意しましょう。
「検索と置換」機能
セルの改行をまとめて消したり、スペースなどに置き換えられます。
手順
- 改行を消したいセルを選びます。
- キーボードの `Ctrl` キーと `H` キーを同時に押します。
- 「検索する文字列」の箱で `Ctrl` キーと `J` キーを同時に押します。
- 「置換後の文字列」は空っぽのままにします。
- 「すべて置換」ボタンを押せば完了です。
💡 ポイントと注意
- 元に戻せません: 大事なデータはコピーしてから試しましょう。
- うまくいかない時: 「④ どうしても消えない場合」を見てください。
② 元のデータを安全に残す方法
元のデータを残したまま、隣の列にきれいなデータを作る安全な方法です。
`CLEAN` (クリーン) 関数
改行や不要な文字をまとめてお掃除します。
=CLEAN(A2)
`SUBSTITUTE` (サブスティチュート) 関数
改行を、指定した文字(空白など)に置き換えます。
=SUBSTITUTE(A2, CHAR(10), "")
③ もっと便利に!役立つ小ワザ集
改行を消した後のデータを、さらに便利に整える小ワザです。
Excelの神業: フラッシュフィル
お手本を1つ入力するだけで、Excelが残りを自動で入力してくれる賢い機能です。
手順
- 隣のセルに、お手本として正しい文字を手で入力します。
- 次のセルに入力を始めると、予測候補が灰色で表示されます。
- `Enter`キーを押せば、残りがすべて自動で入力されます。
余分なスキマを消す: TRIM関数
文字の間にある、余分な空白(スペース)をきれいに取り除きます。
=TRIM(A2)
④ いろいろ試しても消えない!最後の手段
どの方法でも消えない時は、改行とそっくりな『見えない空白』が原因かもしれません。
犯人は『見えない空白』!?
Webサイトからコピーした文字に紛れ込みやすい、厄介な空白です。普通のやり方では消せません。
解決策はこの数式だけ!
この特別な空白は、下の専用の数式で退治できます。
=TRIM(SUBSTITUTE(A2, CHAR(160), " "))
どの方法がいい? ひと目でわかる特徴くらべ
各方法の「かんたん度」と「あんしん度」を星の数で比べました。
検索と置換
とにかく手早く、たくさんの改行を一度に消したい人向け。
かんたん度:
あんしん度:
※ 元のデータが消えてしまうので、大事なデータはコピーしてから試しましょう。
関数 (CLEAN, SUBSTITUTE)
元のデータを絶対に残しておきたい、慎重派の人向け。
かんたん度:
あんしん度:
※ 数式を入力する手間はありますが、一番安全で確実な方法です。
フラッシュフィル
関数は苦手だけど、賢く自動で済ませたい人向け。
かんたん度:
あんしん度:
※ Excelがお手本をうまく認識しないこともありますが、とても便利です。
最後に要点まとめ
これだけ覚えておけば大丈夫!という要点をまとめました。
一番かんたんなのは「検索と置換」
キーボードの `Ctrl` と `H` を押して、検索する文字の箱で `Ctrl` と `J` を押すだけ。手早く直したい時に最適です。
元のデータを守りたいなら「関数」
`=CLEAN(A2)` や `=SUBSTITUTE(A2, CHAR(10), “”)` を使えば、元のデータを壊さずに済むので安心です。
Excelにおまかせするなら「フラッシュフィル」
お手本を1つ見せるだけで、残りを賢く自動入力してくれます。関数が苦手な方でも大丈夫。
困ったときは「見えない文字」を疑う
何をしても消えないときは、改行ではない別の文字が原因かも。`CHAR(160)` を消す方法を試してみましょう。
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