Alt+Enterでセル内改行
Excelで長い文字を入力すると、セルからはみ出て見にくくなることがありますね。このページでは、文字をセルの中にすっきり収める「セル内改行」のやり方を、やさしく解説します。一緒に楽しく学びましょう。
1. 基本のやり方
キーボードを使った基本的な改行方法は、以下の通りです。セルの中で文字を打ち込んでいる途中で、特定のキーを押すだけでできます。
- セルをダブルクリックします。
- 改行したい場所にカーソルを合わせます。
- Alt + Enter を押します。
2. 手動と自動、どっちがいい?
Excelの改行には、自分で場所を決める「手動」と、Excelにおまかせする「自動」があります。下のスライダーを左右に動かして、違いを見てみましょう。
手動改行
決めた場所で必ず改行されます。幅を変えても改行場所は動きません。
丸の内1-1-1
サンプルビル 5F
自動改行
幅に合わせて自動で改行されます。文章が読みやすいように調整してくれます。
💡 豆知識
自動改行は、文の途中で変な切れ方をしないように、賢く調整してくれます。これを「禁則処理(きんそくしょり)」と言います。
3. 楽々まとめるテクニック
バラバラのセルに入力した住所などを、ボタン一つで改行しながらきれいにまとめる方法です。やってみましょう。
1. 住所を入力します
2. ボタンでまとめて、表示を切り替え
下のボタンを押すと、左の住所が一つにまとまります。
4. いらない改行を削除する
他の場所からコピーしてきた文章には、いらない改行が入っていることがあります。3つの方法で削除するのを試してみましょう。
5. まとめ:関数 早見表
ここで紹介した、文字をまとめたり、お掃除したりするのに便利な関数の一覧です。
関数名 | 役割 | 関数の構成 |
---|---|---|
CHAR(10) |
数式の中に「改行」という文字コードを入れる。 | =CHAR(10) |
& |
文字やセルを単純に連結する。 | =A1 & B1 & C1 |
CONCATENATE |
複数の文字やセルを連結する。 | =CONCATENATE(テキスト1, ...) |
TEXTJOIN |
指定した区切り文字(改行など)で、複数の文字やセル範囲を連結する。空白セルは無視できる。 | =TEXTJOIN(区切り文字, TRUE, ...) |
CLEAN |
改行やタブなど、印刷できない不要な文字をすべて削除する。 | =CLEAN(テキスト) |
SUBSTITUTE |
特定の文字(改行など)だけを、別の文字(空白など)に置き換える。 | =SUBSTITUTE(テキスト, "検索文字", "置換文字") |
6. 困ったときは? (Q&A)
改行がうまくいかない時によくある質問と、その解決方法です。
Q. キーを押すと、下のセルに移動してしまう +
A. セルをダブルクリックして、文字カーソルがピコピコ点滅している状態にしてから、もう一度キーを押してみてください。
Q. 「楽々まとめる」で改行されない +
A. 「住所をまとめる」ボタンを押した後、「チェックで改行表示をオン/オフ」のチェックボックスにチェックが入っているか確認してください。
Q. 改行したら、文字が途中で切れてしまう +
A. 行の高さが足りないようです。行番号の下の線をマウスでつかんで、ぐーっと下に広げてあげてください。
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