第1章-7 行と列の追加・削除

Excelスキル工場

朝礼(本日の要点)

今日のポイントを確認しましょう。

  • 行・列は行番号/列記号をクリックして全体選択しますね
  • 追加は Ctrl+Shift++、削除は Ctrl+- で素早くできます
  • うまくいかない時はシート保護/テーブル/図形の設定を確認しましょう
  • 困ったらCtrl+Zで戻せます。こまめにCtrl+Sで保存しておきましょう

はじめに

こんにちは、PCスキル工場のHiroです。

「行を追加したら表が崩れた」「削除できない」。
そんな悩みは、誰にでも起こりますよ。

今日は次の順番で学びます。

  1. 最短のやり方
  2. よくある失敗
  3. 安全策

読み終える頃には、落ち着いて操作できるようになっていますよ。

イメージは、ノートにページを足したり抜いたりする作業です。
最初は慎重に進めて、慣れれば自然に手が動くようになります。

※本記事はWindows環境を想定しています。

この記事では、基本の流れをやさしく解説します。
検索から何度でも戻れるよう、図解と手順を残しました。
まずはブログで土台を作りましょう。
応用編や練習問題はnoteで詳しく扱っています。


A. 基本の使い方(最短でできる)

1) まずは「全体選択」から

行や列を操作する前に、全体を選ぶことが大切です。

行を選ぶ方法
左の行番号をクリックしましょう。
選択範囲が色付きになれば成功です。

列を選ぶ方法
上の列記号をクリックします。
列全体が選ばれますよ。

連続選択
最初と最後をShift+クリックで選べます。

飛び選択
Ctrlを押しながら、追加でクリックしていきます。


2) 行や列を「追加」する

① ショートカット(最速)
行/列を選択してから → Ctrl+Shift++ を押します。

② 右クリック
行/列を選択してから → 右クリック → 挿入を選びます。

③ リボン(画面上部のメニュー)
ホームタブ → 挿入シート行の挿入シート列の挿入を選びます。

最初は右クリックで確実に覚えましょう。
慣れたらショートカットで時短できますよ。


3) 行や列を「削除」する

① ショートカット(最速)
行/列を選択してから → Ctrl+- を押します。

② 右クリック
行/列を選択してから → 右クリック → 削除を選びます。

③ リボン
ホームタブ → 削除シート行の削除シート列の削除を選びます。

不安でもCtrl+Zで戻せますよ。
まずは試して、感覚をつかんでいきましょう。


4) 安全に作業する三つのコツ

コツ①:操作前に保存
Ctrl+Sを習慣にしましょう。

コツ②:違和感は即戻す
迷ったらCtrl+Zで戻します。
確認してから進めましょうね。

コツ③:大変更は予備を作る
シートをコピーしてから作業すると安心です。

この三つで、失敗しても被害を最小限にできますよ。

基本操作は以上です。焦らず一つずつ試してみてくださいね。


B. よくある失敗と解決(困ったらここを見て)

失敗1:挿入/削除ができない(ボタンが灰色)

主な原因

  • シート保護(変更を防ぐ機能)が有効になっている
  • テーブル(Ctrl+T)という機能を使っていて、従来の操作と挙動が違う
  • 共有/ブック保護の制限がかかっている

解決方法

  • 校閲タブ → シート保護の解除をクリックしましょう。
    パスワードが必要な場合は、設定した人に聞いてみてください。
  • テーブル(データを表形式で管理する機能)の中では、
    テーブルデザインタブ → 行の挿入/削除を使いますよ。
  • 普通の表に戻したい時は、
    テーブルデザイン範囲に変換を選びます。

失敗2:図形・画像・グラフがずれる/伸びる

原因

オブジェクト(図形や画像のこと)のプロパティ(設定)が、
「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」になっているためです。

解決方法

  1. 図形(または画像/グラフ)を右クリック
  2. サイズとプロパティを選ぶ
  3. プロパティの項目を開く
  4. 「セルに合わせて移動やサイズ変更をしない」にチェックを入れます

図形が多い場合は、グループ化(複数の図形をまとめる機能)で管理すると楽ですよ。


失敗3:表が崩れた(セルだけ動いた)

原因

行/列全体ではなく、セル範囲だけを選んで操作してしまったためです。

解決方法

  • 行番号/列記号をクリックして全体選択してから実行しましょう。
  • セル単位で細かく操作する時は、
    挿入ダイアログのシフト方向(下へ/右へ)を確認してくださいね。
  • 実行前に、選択範囲が色付きになっているか必ずチェックしましょう。

失敗4:数式や合計がずれた

原因

参照(計算式が見ている場所)が相対参照(自動的に位置が変わる設定)のため、追加/削除で位置が変わってしまったのです。

解決方法

  • 固定したい参照はF4キーで絶対参照($A$1のように、位置を固定する設定)にしましょう。
  • 合計や集計は、構造化参照(テーブルの中で使える便利な参照方法)や、名前付き範囲(セルに名前をつけて管理する機能)で安定させられますよ。

よくある失敗も、原因がわかれば落ち着いて対処できますね。
何度でも試してみてください。


C. 安全に作業する「三つの型」

型1:基本の流れ
選択確認 → 操作 → 見た目と計算を確認 → 保存

型2:トラブル時の確認
保護/テーブル/オブジェクト設定を順に点検します

型3:上達の道筋
最初は右クリックで確実に。
慣れたらショートカットで時短しましょう

この型を意識すると、作業が安定して速度も上がりますよ。

この三つの型を覚えておけば、どんな状況でも落ち着いて対応できますね。


終礼(本日のまとめ)

今日の学びを振り返りましょう。

  • 行・列操作は全体選択が第一歩です
  • 追加はCtrl+Shift++、削除はCtrl+-が最速ですよ
  • つまずいたら保護/テーブル/図形設定を確認しましょう
  • 参照ずれはF4の絶対参照で防げます
  • Ctrl+S/Ctrl+Zで安全に進めましょうね

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