朝礼(本日の要点)
今日は、こんなことを学んでいきますね。
- Ctrl+Cでコピー、Ctrl+Vで貼り付け。まずはこれだけ覚えましょう。
- 点滅枠線=コピー中のサイン。終わったらEscで解除します。
- コピーと切り取り(Ctrl+X)の違いを理解しましょう。
- 貼り付けの形式(値だけ、見た目だけ)を使い分けると失敗が減りますよ。
- Ctrl+D / Ctrl+R / Ctrl+Enterで作業時間をぐっと短縮できます。
はじめに
こんにちは、PCスキル工場のHiroです。
コピー&貼り付けは、Excel学習で最初につまずきやすいポイントです。
「貼る位置がずれてしまう…」
「数式が勝手に変わってしまう…」
「見た目だけ真似したいのに…」
こうした悩み、ありますよね。大丈夫です。今日いっしょに解決していきましょう。
操作は、紙の書類をコピー機で複写するのと似ています。
原本(元のデータ)は手元に残したまま、必要な場所へ配っていく。
そんなイメージです。
肩の力を抜いて、順番に試してみてくださいね。
※この記事ではWindows OSを利用しております。
この記事では、基本の流れをやさしく解説します。
検索から何度でも戻れるよう、図解と手順を残しました。
まずはブログで土台を作りましょう。
応用編や練習問題はnoteで詳しく扱っています。

1. 基本の使い方(まずはここから)
1-1. いちばん基本のコピー
まずは基本の流れから。ゆっくりで大丈夫ですよ。
- コピーしたいセルをクリックします。
- Ctrl+Cを押します。すると点滅枠線が出ますね。これは「コピー待機中」のサインです。
- 貼り付けたい場所のセルをクリックします。
- Ctrl+Vを押します。内容が貼り付きます。
- 仕上げにEscを押して解除しましょう。これで間違って二度貼りする事故を防げます。
何度か繰り返すうちに、指が自然に覚えてくれますよ。
1-2. コピーと切り取りの違い
似ているようで、ちょっと違う2つの操作があります。
- コピー(Ctrl+C):元のセルにデータが残ります。
- 切り取り(Ctrl+X):元のセルからデータが消えて移動します。
迷ったときは、まずコピーを選びましょう。
元のデータが残るので安心です。
慣れてきたら、使い分けられるようになりますよ。
1-3. 行・列・範囲をまとめてコピー
1つのセルだけでなく、まとまりごとコピーすることもできます。
- 行ごと:左端の行番号(1, 2, 3…)をクリック → Ctrl+C → 貼り付け先でCtrl+V
- 列ごと:上部の列記号(A, B, C…)をクリック → 同じように操作
- 範囲:マウスでドラッグして範囲を選択 → Ctrl+C → Ctrl+V
まとめてコピーできると、作業がぐっと楽になりますね。
1-4. 時短のコピー(慣れてきたら活用しましょう)
もっと速くコピーできる便利技もあります。
焦らなくて大丈夫。少しずつ覚えていきましょう。
- Ctrl+D:上のセルの内容を下へコピー(Downの「D」です)
- Ctrl+R:左のセルの内容を右へコピー(Rightの「R」です)
- Ctrl+Enter:選んだ範囲すべてに同じ内容を一括入力
たくさんのセルに同じ内容を配りたいとき、とっても便利ですよ。
プロの方もよく使う時短技なんです。
覚えておくと、いつか必ず役に立ちます。
2. よくある失敗 → 今日で解決
初心者の方が「あれ?」と思うポイントを、ひとつずつ解決していきますね。
失敗①:数式をコピーしたら結果が変わってしまう
何が起こったの?
数式をコピーしたのに、計算結果が変わってしまった…。
原因
Excelは初期設定で相対参照(位置関係でセルを参照する仕組み)を使っています。
貼り付けた位置が変わると、参照先も自動で変わるんです。
解決方法
- 参照を固定したいとき
→ 数式の中でF4キーを押します。すると「$A$1」のように絶対参照(固定された参照)に変わります。 - 計算結果だけが欲しいとき
→ 値のみ貼り付けを使いましょう。
→ 操作:コピー後にCtrl+Alt+V → V(値)→ Enter
数式ではなく、答えの数字だけが貼り付きます。
これで思い通りの結果になりますよ。
失敗②:見た目だけ真似したいのに、中身(数式)まで来てしまう
何がしたかったの?
太字や色だけコピーしたかったのに、数式まで一緒に来てしまった…。
解決方法
書式のみ貼り付けを使います。
- 操作:コピー後にCtrl+Alt+V → T(書式)→ Enter
「太字、色、罫線」などの見た目だけが移ります。
中身(数値や数式)は変わりません。
見た目だけ揃えたいときに、とても便利ですよ。
失敗③:点滅する枠線が消えない
何が起こったの?
コピーした後、枠線がずっと点滅している…。
解決方法
Escキーを押しましょう。
これで「コピーモード」(コピー待機状態)が終了します。
Escを押す習慣をつけると、間違えてもう一度貼ってしまう事故が減りますよ。
小さなことですが、大事な習慣です。
失敗④:貼り付けたら、大事なデータを上書きしてしまった
何が起こったの?
貼り付けたら、元からあったデータが消えてしまった…。
解決方法
- 貼り付ける前に、空いているセルを選びましょう。
- データの間に入れたいときは、右クリック→挿入→下へシフトまたは右へシフトを選びます。
「シフト」は「ずらす」という意味です。
既存のデータをずらして、スペースを確保してくれます。
大事なデータの上には、直接貼らない習慣をつけると安心ですよ。
失敗⑤:同じ値や書式を、たくさんのセルに一気に配りたい
何がしたいの?
同じ内容を100個のセルに入れたいけど、1つずつは大変…。
解決方法
- まとめて入力する
→ 範囲を選んで、内容を入力してCtrl+Enter - 縦方向に複製する
→ 範囲を選んでCtrl+D - 横方向に複製する
→ 範囲を選んでCtrl+R
一度に配れるので、作業がぐっと速くなります。
大量のデータを扱うときに、とても助かりますよ。
慣れると手放せなくなる便利技です。
3. 使い分け早見表(まとめ)
迷ったときは、この表を見てくださいね。
| やりたいこと | 最適な操作 |
|---|---|
| 普通に貼り付け | Ctrl+V |
| 計算結果だけ貼り付け | Ctrl+Alt+V → V(値) |
| 見た目だけ貼り付け | Ctrl+Alt+V → T(書式) |
| 参照を固定してコピー | 数式中でF4($固定) |
| 縦に配る | Ctrl+D |
| 横に配る | Ctrl+R |
| 同じ内容を一括入力 | Ctrl+Enter |
| コピー終了 | Esc |
ブックマークしておくと便利ですよ。
終礼(本日のまとめ)
今日もお疲れさまでした。
一緒に学んだことを、おさらいしましょう。
- Ctrl+C / Ctrl+VとEsc解除で、基本をマスターしました。
- 数式がずれてしまう相対参照の問題は、F4で固定したり、値のみ貼り付けで解決できます。
- 見た目だけ揃えたいときは、書式のみ貼り付けが安全です。
- Ctrl+D / Ctrl+R / Ctrl+Enterを使うと、大量のデータ配布が一瞬で終わります。
焦らず、少しずつ練習してみてくださいね。
必ずできるようになりますよ。


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