第1章-5 Excelブックを保存する方法

Excelスキル工場

朝礼(本日の要点)

  • 新規作成は「名前を付けて保存」から:わかりやすい場所+名前で保存。
  • 作業中は Ctrl + S(上書き保存)を習慣化
  • 用途で形式を選ぶ:標準は .xlsx、マクロは .xlsm、配布は .pdf、連携は .csv(注意点多)。
  • OneDrive に保存で「自動保存」が使える(強力)。
  • 自動回復(保存間隔)とバックアップ設定で“万が一”に備える。

はじめに:なぜ「保存」が最重要?

こんにちは、PCスキル工場のHiroです。

停電・フリーズ・誤操作は突然やってきます。
保存の基本+安全策を押さえるだけで、ほとんどのトラブルは回避できます。
※この記事ではWindows OSを利用しております。


1. 最初の保存は「名前を付けて保存」から

Windows(基本)

  1. 左上の [ファイル] をクリック
  2. [名前を付けて保存]
  3. 保存先を選ぶ(例:ドキュメント/デスクトップ/OneDrive)
  4. わかる名前を入力(例:2025-08_売上サマリ.xlsx
  5. [保存] をクリック

Mac(補足)

[ファイル]→[名前を付けて保存] → 保存先と名前を指定 → 保存

分かりやすいファイル名のコツ

  • 内容+日付+版案件A_見積_2025-08_v1.xlsx
  • 使用不可文字に注意: \ / : * ? " < > |
  • 長すぎ注意(表示が切れる・扱いづらい)

2. 「上書き保存」と「名前を付けて保存」の使い分け

操作目的元ファイル代表的な場面ショートカット
上書き保存変更を同じファイルへ保存上書きされる編集途中をこまめに保存Ctrl + S
名前を付けて保存新しい名前/場所/形式で保存残るバージョン分け・バックアップ・形式変換F12

迷ったら:続きは「上書き」/別名で残すなら「名前を付けて」


3. 保存場所の選び方

  • PC(ローカル):手軽。PC故障時に弱い→外部メディア/クラウド併用推奨
  • OneDrive(クラウド)自動保存・バージョン履歴・共有が強力。最優先で推奨
  • ピン留め:よく使うフォルダーは保存ダイアログのピンアイコンで固定 → 次回すぐ出る

4. 形式を選ぶ

  • .xlsx(標準):迷ったらこれ。多機能・軽量。
  • .xlsm(マクロ有効):VBA入りはこれで保存(.xlsxだとマクロが消える)。
  • .xls(旧形式):古いExcel向け。互換性低下・サイズ大きめ。
  • .pdf(配布/印刷):見た目固定、相手がExcel不要。最終版共有に最適
  • .csv(データ連携):テキストのみ。書式・数式・複数シート不可

CSVの“落とし穴”(要注意)

  • 先頭 0 が消える(例:社員番号 0123123
  • 数式は値になる
  • アクティブな1シートだけ保存
  • 日付や型が勝手に変換されることあり
    → 取り込み時はテキストとして読み込みが安全

5. 万が一に備える:安全ネット3点セット

5-1. 自動保存(OneDrive/SharePoint 保存時)

  • 画面左上の [自動保存]スイッチをON
  • ほぼリアルタイムで保存+バージョン履歴で過去に戻せる

5-2. 自動回復(ローカル作業の保険)

  • [ファイル]→[オプション]→[保存]
  • 「自動回復用データを保存」にチェック
  • 間隔は 5~10分 が目安(短いほど安全)

5-3. 「前回の状態」を残すバックアップ(.xlk)

  1. [名前を付けて保存] ダイアログを開く
  2. [ツール]→[全般オプション]
  3. 「バックアップ ファイルを作成する」 にチェック → 保存
    → 同フォルダーに 「◯◯のバックアップ.xlk」 が自動維持(1世代)

保存し忘れたときの回復

  • Excel再起動で 「ドキュメントの回復」 が出たら該当を開いてすぐ保存
  • 出ない場合:[ファイル]→[情報]→[ブックの管理/バージョン] から探す
  • OneDrive 保存なら バージョン履歴 から任意時点に戻す

6. 便利ワザ

  • Ctrl + S をリズム化:入力の切れ目で必ず押すクセを
  • F12 = いつでも「名前を付けて保存」(別名・形式変換が一発)
  • クイックアクセスツールバーに「上書き保存/名前を付けて保存」を追加
  • 最近使ったフォルダーをピン留め:保存先選びの迷子を防止

7. よくある失敗と対策

  • マクロ入りなのに .xlsx で保存.xlsm で保存し直す
  • 上書きして元に戻せない → OneDriveバージョン履歴.xlk バックアップから復旧
  • 保存先が毎回深いピン留めで一発到達

終礼(本日のまとめ)

  • 最初は必ず「名前を付けて保存」:場所と名前を明確に。
  • Ctrl + S をクセに:編集の区切りで必ず押す。
  • 形式は目的で選択:標準 .xlsx、マクロ .xlsm、配布 .pdf、連携 .csv
  • OneDrive 保存+自動保存ON:保存忘れ・上書き事故に強い。
  • 自動回復とバックアップ設定:不測の事態でも被害最小に。

これで「保存し忘れて全部消えた…」はグッと遠ざかります。
今日から“入力の区切り=Ctrl + S” を合言葉に、安心のExcel作業を!

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