第1章-4 数字入力と計算の基本

Excelスキル工場

朝礼(本日の要点)

  • 計算は必ず「=」から始めます
  • 四則演算とかっこ ( ) の基本を押さえます
  • セル参照(A1+B1)で自動更新を体験します
  • SUM/AutoSUM(Alt+=)で素早く合計します
  • エラーの原因と直し方を覚えて安心します

はじめに

こんにちは、PCスキル工場のHiroです。

2+2 と打ったのに計算されない」。

そんな経験はありませんか。

Excelでは、計算式の先頭に =(イコール) を付けるのがお約束なんです。

今日は、数字の入れ方計算の基本を、ゆっくり整理していきますね。

つまずきやすい所も先に学んでおきましょう。

知っておくだけで、後の混乱をぐっと防げますよ。

この記事では、基本の流れをやさしく解説します。
検索から何度でも戻れるよう、図解と手順を残しました。
まずはブログで土台を作りましょう。
応用編や練習問題はnoteで詳しく扱っています。
※この記事ではWindows OSを利用しております。

数字入力と計算の基本+実務応用(SUMIF/SUMPRODUCT)|Hiro@PCスキル工場
朝礼(本日の要点) 計算は必ず「=」から始めます 四則演算の優先順位と ( ) を確認します セル参照で自動更新を体験します 合計は SUM/AutoSUM(Alt+=) が最速です つまずきは 表示形式=標準/計算方法=自動 を点検します...

1. 基本の使い方

1-1 計算は「=」から

計算は =(イコール) から始めます。

これは「今から計算しますよ」という合図です。

次の例で、動きを確かめてみましょう。

  • =2+2(足し算)
  • =10-3(引き算)
  • =4*5(掛け算。×ではなく * を使います)
  • =20/4(割り算。÷ではなく / を使います)

計算の順序は、算数と同じです。

掛け算・割り算を先に、その後で足し算・引き算を計算します。

順序を変えたいときは かっこ ( ) を使いましょう。

例えば、=2+3*4 は 14 になります(3×4=12、それに2を足して14)。

=(2+3)*4 は 20 になります(かっこの中を先に計算して5、それに4を掛けて20)。

最初は戸惑うかもしれませんが、何度か試すうちに慣れていきますよ。


1-2 セル参照は、Excelの便利な心臓部

=10+20 と書くと、値が固定されます。

これだと、数字を変えたいときに式を書き直す必要があります。

一方、=A1+B1 と書くと、セル(マス目)の値を参照します。

A1やB1の数字を変えると、結果も自動で変わるんです。

これがExcelの便利な魔法です。

考え方のコツを覚えておきましょう。

数字は表のセル(マス目)に置きます。

計算式は、セルの住所(A1、B1など)で指定します。

この方法を使えば、後で数字を修正するときがとても楽になりますよ。

家計簿で収入を修正したら、合計も自動で直る。

これを体験すると、「ああ、便利!」と実感できるはずです。


1-3 SUM関数とAutoSUM(Alt+=)

たくさんの数字を足すとき、=A1+A2+A3... と全部書くのは大変ですよね。

そんなときは =SUM(A1:A10) と書きます。

これで、A1からA10までの数字を、まとめて合計できます。

SUM関数(サム関数)は「合計を出す」という意味の便利な機能です。

もっと速い方法があります。

それが AutoSUM(オートサム) です。

手順はとても簡単です。

  1. 合計を出したいセルを選びます
  2. Alt+= を押します(または ホーム数式 タブの Σ ボタンをクリック)
  3. 自動で範囲が選ばれるので、合っていれば Enter を押すだけ

学習のコツをお伝えしますね。

最初は AutoSUM を使って、「できた!」という成功体験を積みましょう。

慣れてきたら、手入力のSUM関数も覚えていけば大丈夫です。

焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。


1-4 単位は「表示形式」で付ける

これは、実はとても大切なポイントです。

セルに 1,000円5cm と直接入力しないでください。

セルには数値だけを入れます(例:1000)。

「円」や「cm」は、セルの書式設定という機能で表示させます。

なぜこうするの?

文字と数字が混ざると、Excelが「これは数字じゃない」と判断してしまいます。

すると、計算で不具合が出てしまうんです。

入力は数値、表示は書式

この分け方を覚えておくと、後々のトラブルを防げますよ。

最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、これがExcelを快適に使うコツなんです。


2. よくある失敗と、やさしい解決方法

ここからは、初心者の方がよくつまずくポイントを見ていきます。

「あ、これ私も経験ある!」というものがあるかもしれませんね。

一つずつ、落ち着いて確認していきましょう。

失敗1:式が見えたままで計算されない

どんな症状?

=A1+B1 とセルに表示されたまま、答えが出ません。

原因は次の3つです

  1. セルの表示形式が「文字列」になっている
  2. 先頭の = を入れ忘れた
  3. 「数式の表示」モードがONになっている

解決方法です

  • ホーム タブ → 表示形式標準 に変更します
  • セルをダブルクリックして、もう一度 Enter を押します
  • 先頭に = を付け直します
  • 数式 タブ → 数式の表示 ボタンをクリックして、OFFにします

一つずつ試してみてくださいね。


失敗2:数字を変えても結果が更新されない

どんな症状?

A1の数字を変えても、計算結果が変わりません。

原因

計算方法が手動になっています。

通常は「自動」なのですが、何かの拍子に変わってしまうことがあるんです。

解決方法

数式 タブ → 計算方法の設定自動 を選びます。

これで、入力のたびに自動で再計算されるようになります。

安心してくださいね。


失敗3:合計が0になる、または一部しか足されない

どんな症状?

SUMで合計すると0になる。

または、一部の数字だけ合計されます。

原因

数字が文字列(もじれつ=文字として扱われる形式)で入力されています。

見分け方:セルの中で数字が左寄せになっている。セルの隅に緑の三角マークがある。

解決方法です

一つずつ直す場合

  • 緑の「!」マークをクリックします
  • 数値に変換 を選びます

まとめて直す場合

  • 範囲を選びます
  • データ タブ → 区切り位置 → そのまま 完了 を押します

どちらの方法でも大丈夫です。

やりやすい方を選んでくださいね。


失敗4:#VALUE! が出る

どんな症状?

計算結果の場所に #VALUE! と表示されます。

これはエラーメッセージの一つです。

原因

計算しようとしたセルに、文字が混ざっています。

例えば「-」「なし」「欠席」などの文字列が入っている場合です。

解決方法です

  • 文字が入っているセルを探します
  • その文字を削除するか、数値に直します
  • または、+ での計算ではなく SUM関数 を使います(SUM関数は文字を無視して計算してくれることがあります)

少し手間ですが、落ち着いて対処すれば大丈夫ですよ。


失敗5:#NAME? が出る

どんな症状?

計算結果の場所に #NAME? と表示されます。

原因

関数名のスペル(綴り)を間違えています。

例:=SUMM(A1:A5) のように、Mが一つ多い。

解決方法

数式バー(画面上部の入力欄)で綴りを確認します。

正しくは =SUM(...) です。

Excelは入力途中に候補を表示してくれるので、それを参考にするのもおすすめです。

タイプミスは誰にでもあります。

慌てず直せば大丈夫ですよ。


失敗6:電卓と合計が合わない

どんな症状?

画面には「10」と「10」と表示されているのに、合計が「21」になります。

電卓で計算すると「20」なのに、なぜ?

原因

小数点以下の数字が隠れています。

実際は「10.4」と「10.7」なのに、表示設定で小数点が見えなくなっているんです。

解決方法

ホーム タブ → 小数点以下の表示桁数を増やす ボタン(.0.00 のマーク)を押します。

隠れていた小数点が見えるようになります。

大切なこと

計算自体は正しいんです。

ただ、見え方が調整されているだけ。

これを知っておくと、混乱せずに済みますね。


3. まとめ(大切なポイントをもう一度)

今日学んだ基本の流れを、もう一度おさらいしましょう。

計算の基本

  • 「=」で開始する → セル参照を使う → SUM/AutoSUMで合計

入力のコツ

  • 数字だけをセルに入れる。単位は書式設定で表示する

困ったときのチェックリスト

  1. セルの表示形式は 標準 になっていますか?
  2. 計算方法は 自動 になっていますか?
  3. 文字列として入力された数値はありませんか?
  4. 関数名のスペルは合っていますか?
  5. 小数点が隠れていませんか?

このチェックリストを覚えておくだけで、ほとんどの問題は自分で解決できるようになります。

焦らず、一つずつ確認していけば大丈夫ですよ。


終礼(本日のまとめ)

お疲れさまでした。今日もよく頑張りましたね。

今日のポイントをおさらいします

  • =(イコール) は計算の合図です。忘れずに付けましょう
  • かっこ ( ) を使えば、計算の順序を自分で決められます
  • セル参照 を使うと、元のデータを修正するだけで結果が自動更新されます
  • 合計は SUM関数AutoSUM(Alt+=) が最速です
  • 困ったときは、設定を点検しましょう

確認する項目

  • 表示形式
  • 計算方法
  • 文字列として入力された数値
  • 関数名のスペル
  • 小数点の表示

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