SUM関数の使い方
エクセルの合計、楽しく学んでみませんか?
もう、電卓でひとつずつ計算する必要はありません。このページでは、エクセルで一番よく使う「SUM(サム)関数」という合計の機能を、わかりやすくご案内します。見るだけでなく、実際にさわって試せるので、どなたでも安心して学べます。
最初に確認:関数のまとめ
関数名 | 主な使いみち | 簡単な書き方(例) |
---|---|---|
SUM | 指定した範囲の数字をすべて合計します。 | =SUM(範囲) |
SUMIF | 1つの条件にあうものだけを合計します。(例:「りんご」だけ) | =SUMIF(条件を探す範囲, 条件, 合計する範囲) |
SUMIFS | 複数の条件(2つ以上)にすべてあうものを合計します。 (例:「りんご」でかつ「東京」のもの) |
=SUMIFS(合計する範囲, 条件範囲1, 条件1, ...) |
SUBTOTAL | フィルターなどで画面に見えているものだけを合計します。 | =SUBTOTAL(9, 範囲) |
関数の組み立て方(基本のルール)
難しそうに見える関数ですが、実はどの関数も同じルールで作られています。この基本さえ覚えれば、どんな関数も怖くありません。
-
1= (イコール)
「これから計算を始めます」という、エクセルへの最初の合図です。数式は必ずこの記号から始まります。 -
2SUM (関数の名前)
「合計する」という機能の名前です。ここがAVERAGEなら「平均」、MAXなら「最大値」を計算します。 -
3( ) (カッコ)
関数の名前のうしろには、必ずカッコがつきます。このカッコの中に、計算の材料を入れます。 -
4C2:C5 (引数 - ひきすう)
計算したい材料のことです。この例では「セルC2からセルC5までの範囲」を合計するように指示しています。
さわって学ぶコーナー
基本の合計:SUM関数
SUM関数が便利な理由は、計算ミスを防いでくれる点にあります。もし表の中に数字ではない文字が入っていると、どうなるでしょうか?下の例で試してみましょう。
1. 「+」で計算した場合
くだもの | 売上 |
---|---|
りんご | 100 |
みかん | 150 |
ぶどう | - |
もも | 200 |
=C2+C3+C4+C5
結果: -
2. SUM関数で計算した場合
くだもの | 売上 |
---|---|
りんご | 100 |
みかん | 150 |
ぶどう | - |
もも | 200 |
=SUM(C2:C5)
結果: -
ポイント解説:
「+」を使うと、文字(「-」)が混じっているため計算できず、エラーになってしまいます。一方、SUM関数は文字を自動でよけて、数字だけをかしこく選んで合計してくれます。だから、ふだんの作業ではSUM関数を使うと安心なのです。
条件付きの合計:SUMIF / SUMIFS関数
「この商品だけ」「このお店だけ」というように、条件にあうデータだけを選んで合計する方法です。下の選択肢を変えると、数式や結果、グラフがどのように変わるか見てみましょう。
使われている数式:
元のデータ
商品 | お店 | 売上 |
---|
合計の結果
見えているものだけ合計:SUBTOTAL関数
エクセルの「フィルター」機能と一緒に使うと便利なのがこのSUBTOTAL関数です。下の担当者の名前のチェックをつけたり外したりして、2つの合計がどう変わるか試してみてください。
担当者フィルター
売上データ
担当 | 売上 |
---|
SUMでの合計
(隠れたものも全部合計)
=SUM(B2:B8)
SUBTOTALでの合計
(見えているものだけ合計)
=SUBTOTAL(9, B2:B8)
もっと早く、もっと楽に!便利なワザ
🚀 オートSUMボタン
合計したい列の一番下を選んで「Σ」ボタンを押すだけ。一瞬で合計が出せます。
⚡️ 便利な近道キー
合計を出したいセルで
+ を押すだけ。マウスいらずでとても速いです。📊 Excelテーブル
表を「テーブル」にしておくと、新しいデータを加えても合計範囲が自動で伸びてくれます。
困ったときのヒント集
関数のまとめ:機能早見表
関数名 | 主な使いみち | 簡単な書き方(例) |
---|---|---|
SUM | 指定した範囲の数字をすべて合計します。 | =SUM(範囲) |
SUMIF | 1つの条件にあうものだけを合計します。 (例:「りんご」だけ) |
=SUMIF(条件を探す範囲, 条件, 合計する範囲) |
SUMIFS | 複数の条件(2つ以上)にすべてあうものを合計します。(例:「りんご」でかつ「東京」のもの) | =SUMIFS(合計する範囲, 条件範囲1, 条件1, ...) |
SUBTOTAL | フィルターなどで画面に見えているものだけを合計します。 | =SUBTOTAL(9, 範囲) |
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