第4章-2 入力規則でドロップダウンリスト作成

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Excelドロップダウン作成インタラクティブガイド

入力規則でドロップダウンリスト作成

はじめに:なぜ必要?

データ入力で、人によって入力内容がバラバラだと後で集計できず困ります。ドロップダウンリストは、入力ミスを防ぎ、データをきれいにするための便利な道具です。その効果を体験してみましょう。

体験:入力ミスで集計できない!

「営業部」の人数を正しく数えられるのはどちらでしょう?

▼ バラバラ入力

  • 営業部
  • 営業
  • 総務部
  • 人事
  • 営業部 (スペース付き)

「営業部」の人数

1人

▼ ドロップダウン入力

  • 営業部
  • 営業部
  • 総務部
  • 人事部
  • 開発部

「営業部」の人数

2人

基本の作り方

ドロップダウンリストの作り方はとても簡単です。基本の2つの方法を、ボタンを押して試してみましょう。

方法1:手軽な「直接入力」

リストの項目が少ない場合に便利な方法です。「はい,いいえ」のように、選択肢を直接書き込みます。

ここにリストが出ます

操作イメージ

「元の値」に `はい,いいえ,該当なし` とカンマで区切って入力するだけです。

方法2:便利な「セル範囲の参照」【おすすめ】

リストの項目が多い場合や、後で変更したい場合に最適な方法です。あらかじめ作ったリストの範囲を選びます。

ここにリストが出ます

参照するリスト

  • 営業部
  • 総務部
  • 人事部

操作イメージ

「元の値」で、左のリストが入力されたセル範囲を選択します。

便利な応用ワザ

基本を覚えたら、次はもっと便利な応用ワザです。「自動で増えるリスト」や「連動するリスト」の作り方を見てみましょう。

自動で項目が増えるリスト

Excelの「テーブル」機能を使えば、元のリストに項目を追加するだけで、ドロップダウンリストも自動で更新されます。

やってみよう!

下のボタンを押して「広報部」を追加し、右のリストが変わるか見てみましょう。

部署名
営業部
総務部
人事部

結果の確認

リストが自動で更新されましたか?

連動するリスト

1つ目の選択肢によって、2つ目のリスト内容が変わる便利なリストです。「地方」を選ぶと「都道府県」が変わる例を見てみましょう。

連動リストを体験

仕組みの解説

これは「名前の定義」と`INDIRECT`という関数を使っています。「関東」を選ぶと、「関東」という名前が付いたリストを自動で呼び出す仕組みです。

親切なエラー表示

もし間違った値が入力されたとき、どんなエラーを出すかを設定できます。データの重要さによって3つのスタイルを使い分けましょう。

エラー表示のスタイルを試してみよう

リストにない値を入力しようとした時の反応を、3つのスタイルから選べます。ボタンを押して違いを体験してください。

停止

間違った入力を絶対に許可しません。

【用途】商品コードなど、絶対に間違えられないデータに。

注意

警告を出しますが、許可すれば入力できます。

【用途】例外的な入力を、確認の上で許可したい時に。

情報

お知らせするだけで、入力は止めません。

【用途】あくまで推奨リストとして使ってほしい時に。

困ったときは

ドロップダウンリストでよくある質問と、その解決方法をまとめました。

Q1: リストの矢印(▼)が出ません!

「データの入力規則」の設定で、「ドロップダウン リストから選択する」にチェックが入っているか確認してください。これが一番多い原因です。

Q2: リストに項目を追加しても反映されません。

元のリストを「テーブル」機能で作成するのがおすすめです。「応用ワザ」で紹介した方法を使えば、項目を追加するだけで自動でリストに反映されます。

Q3: 「元の値はエラー」と表示されます。

「連動するリスト」を作っている場合、最初のリストが空欄だとこの表示が出ますが、正常なので「はい」を押して進んでください。問題ありません。

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