条件付き書式で色分け
はじめに
「条件付き書式」は、決めたルールに従って、セルの色などを自動で変えてくれるExcelの便利な機能です。
この機能を使えば、大切なデータや注意したい数字がパッと見てすぐに分かります。
このガイドで、ボタンを押しながら楽しく学んでいきましょう!
1. かんたんルール
まずは、簡単なルールから試してみましょう。下のボタンを押すと、表のセルの色が自動で変わります。
営業成績表
担当者 | カテゴリ | 売上(円) |
---|---|---|
田中 | ハードウェア | 3,500,000 |
鈴木 | ソフトウェア | 1,200,000 |
佐藤 | ハードウェア | 2,800,000 |
高橋 | サービス | 4,100,000 |
伊藤 | ソフトウェア | 850,000 |
渡辺 | ハードウェア | 3,150,000 |
2. データを見やすく
セルの色を変えるだけでなく、表の中でデータをグラフのように見せることもできます。
データバー
数字の大きさを、セルの中の棒グラフで表します。
カラースケール
数字の大きさで色の濃さを変えます。数字が大きいほど色が濃くなります。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 |
---|---|---|---|
120 | 150 | 180 | 160 |
90 | 110 | 130 | 125 |
200 | 210 | 190 | 220 |
アイコンセット
数字の代わりに、分かりやすいマーク(アイコン)を表示します。
支店 | 売上前月比 | 評価 |
---|---|---|
東京 | 5% | |
大阪 | -2% | |
名古屋 | 0% | |
福岡 | 8% | |
札幌 | -5% |
3. 行全体に色付け
特定の言葉が入っている「行全体」の色を変えることができます。完了したタスクなどを分かりやすくするのにとても便利です。
タスクリスト
下のボタンを押して、ステータスが「完了」の行に色が付くのを見てみましょう。
タスク名 | 担当者 | ステータス |
---|---|---|
企画書作成 | 田中 | 作業中 |
市場調査 | 鈴木 | 完了 |
デザイン案作成 | 佐藤 | 未着手 |
クライアント連絡 | 田中 | 完了 |
進捗会議 | 全員 | 作業中 |
使用する数式
=$C2="完了"
ポイントは $C2 です。
これは「C列だけをずっと見て、行は上から順番にチェックしてね」という意味です。
4. ルールの順番
複数のルールを作ったとき、どちらの色がつくかは「順番」で決まります。リストの上にあるルールが優先されます。
どちらが優先される?
「在庫が少ない」ルールと「セール品」ルールがあります。「優先順位を変更」ボタンを押して、色の付き方がどう変わるか見てみましょう。
サンプルテーブル
商品 | 在庫 | カテゴリ |
---|---|---|
商品A | 5 | セール |
商品B | 25 | 通常 |
商品C | 8 | 通常 |
商品D | 3 | セール |
ルールリスト
ルール1:在庫が10未満なら背景を黄色
ルール2:カテゴリが「セール」なら文字を青色
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