第3章-4 MAXとMINで最大・最小値を出す

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Excel MAX/MIN関数 インタラクティブ学習

MAXとMINで最大・最小値を出す

1. はじめに:今日の関数のまとめ

このガイドでは、以下の便利な関数を学びます。これらの関数を使いこなせば、データ分析の幅が大きく広がります。

関数名 主な役割 基本的な使い方
MAX 指定した範囲の中から最も大きい値(最大値)を見つけます。 =MAX(範囲)
MIN 指定した範囲の中から最も小さい値(最小値)を見つけます。 =MIN(範囲)
LARGE 指定した範囲の中からN番目に大きい値を見つけます。 =LARGE(範囲, 順位)
SMALL 指定した範囲の中からN番目に小さい値を見つけます。 =SMALL(範囲, 順位)

2. MAX・MIN関数の基本

膨大なデータの中から最大値・最小値を探すのは大変です。`MAX`関数と`MIN`関数を使えば、その作業が一瞬で終わります。下の表の「+」「-」ボタンで数値を変更し、結果が自動で変わる「動的な計算」の威力を体験してみてください。

さわって体験!

ボタンで点数を変更できます。

氏名 国語の点数

計算結果

最高点 (MAX)

=MAX(範囲)

0

最低点 (MIN)

=MIN(範囲)

0

💡 関数の真価:動的な計算

表の数値を変更すると、計算結果が即座に更新されます。これがExcel関数の最も強力な点です。


3. 3つの入力方法をマスターする

関数入力にはいくつかの方法があります。それぞれにメリットがあり、状況に応じて使い分けるのが上級者への近道です。あなたに合ったスタイルを見つけましょう。

① キーボード入力

最速・効率的

> =max(

(範囲をマウスでドラッグ)

> =max(B2:B6

(Enterキーを押す)

最も速く、慣れると快適です。関数名と基本構文を覚えている必要がありますが、「Tabキー補完」も便利です。

② リボンメニュー

安心・直感的

  1. 結果を表示したいセルを選択
  2. [ホーム]タブの `Σ オートSUM` の▼をクリック
  3. `最大値` または `最小値` を選択
  4. Excelが推測した範囲を確認し `Enter`

視覚的で分かりやすく、初心者でも安心して使えます。範囲の確認は必要です。

③ 関数の挿入 (fx)

丁寧・学習に最適

  1. 結果を表示したいセルを選択
  2. 数式バーの左にある `fx` ボタンをクリック
  3. `MAX`を検索して選択
  4. ガイドに従い引数(範囲)を指定

手順は多いですが、ガイドがあるので初めて使う関数でも安心。学習にも最適です。


4. 結果を「見える化」する応用技

関数で見つけた最大値と最小値のセルに、自動で色を付けて目立たせます。下の表で売上を変更すると、色が付くセルも動く様子を確認してみましょう。

最高売上

0

この値を持つセルが青くハイライトされます。

最低売上

0

この値を持つセルが赤くハイライトされます。


5. 次のステップへ:分析の世界を広げる

`MAX`/`MIN`は分析の入り口です。関連する関数を学ぶことで、より深い洞察を得られます。ここでは「N番目に大きい/小さい値」を見つける方法と、データの「ばらつき」を知る方法を探ります。

①「N番目」を見つける:LARGE・SMALL関数

`MAX`は1位、`MIN`は最下位。では2位や3位は? `LARGE`・`SMALL`関数がその答えをくれます。

2

大きい方からk番目

0

小さい方からk番目

0

② データ全体の「幅」を知る

`=MAX(範囲) - MIN(範囲)` で、データのばらつき(レンジ)が分かります。差が大きいほど、チーム内のパフォーマンス差が大きいことを示唆します。

最大値

0

最小値

0

データの幅 (差)

0


6. 関数のまとめ

最後に、このガイドで登場した便利な関数を一覧表で振り返りましょう。この4つの関数を使いこなせば、データ分析の幅が大きく広がります。

関数名 主な役割 基本的な使い方
MAX 指定した範囲の中から最も大きい値(最大値)を見つけます。 =MAX(範囲)
MIN 指定した範囲の中から最も小さい値(最小値)を見つけます。 =MIN(範囲)
LARGE 指定した範囲の中からN番目に大きい値を見つけます。 =LARGE(範囲, 順位)
SMALL 指定した範囲の中からN番目に小さい値を見つけます。 =SMALL(範囲, 順位)

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