MAXとMINで最大・最小値を出す
1. はじめに:今日の関数のまとめ
このガイドでは、以下の便利な関数を学びます。これらの関数を使いこなせば、データ分析の幅が大きく広がります。
関数名 | 主な役割 | 基本的な使い方 |
---|---|---|
MAX |
指定した範囲の中から最も大きい値(最大値)を見つけます。 | =MAX(範囲) |
MIN |
指定した範囲の中から最も小さい値(最小値)を見つけます。 | =MIN(範囲) |
LARGE |
指定した範囲の中からN番目に大きい値を見つけます。 | =LARGE(範囲, 順位) |
SMALL |
指定した範囲の中からN番目に小さい値を見つけます。 | =SMALL(範囲, 順位) |
2. MAX・MIN関数の基本
膨大なデータの中から最大値・最小値を探すのは大変です。`MAX`関数と`MIN`関数を使えば、その作業が一瞬で終わります。下の表の「+」「-」ボタンで数値を変更し、結果が自動で変わる「動的な計算」の威力を体験してみてください。
さわって体験!
ボタンで点数を変更できます。
氏名 | 国語の点数 |
---|
計算結果
最高点 (MAX)
=MAX(範囲)
0
最低点 (MIN)
=MIN(範囲)
0
💡 関数の真価:動的な計算
表の数値を変更すると、計算結果が即座に更新されます。これがExcel関数の最も強力な点です。
3. 3つの入力方法をマスターする
関数入力にはいくつかの方法があります。それぞれにメリットがあり、状況に応じて使い分けるのが上級者への近道です。あなたに合ったスタイルを見つけましょう。
① キーボード入力
最速・効率的
> =max(
(範囲をマウスでドラッグ)
> =max(B2:B6
(Enterキーを押す)
最も速く、慣れると快適です。関数名と基本構文を覚えている必要がありますが、「Tabキー補完」も便利です。
② リボンメニュー
安心・直感的
- 結果を表示したいセルを選択
- [ホーム]タブの `Σ オートSUM` の▼をクリック
- `最大値` または `最小値` を選択
- Excelが推測した範囲を確認し `Enter`
視覚的で分かりやすく、初心者でも安心して使えます。範囲の確認は必要です。
③ 関数の挿入 (fx)
丁寧・学習に最適
- 結果を表示したいセルを選択
- 数式バーの左にある `fx` ボタンをクリック
- `MAX`を検索して選択
- ガイドに従い引数(範囲)を指定
手順は多いですが、ガイドがあるので初めて使う関数でも安心。学習にも最適です。
4. 結果を「見える化」する応用技
関数で見つけた最大値と最小値のセルに、自動で色を付けて目立たせます。下の表で売上を変更すると、色が付くセルも動く様子を確認してみましょう。
最高売上
0
この値を持つセルが青くハイライトされます。
最低売上
0
この値を持つセルが赤くハイライトされます。
5. 次のステップへ:分析の世界を広げる
`MAX`/`MIN`は分析の入り口です。関連する関数を学ぶことで、より深い洞察を得られます。ここでは「N番目に大きい/小さい値」を見つける方法と、データの「ばらつき」を知る方法を探ります。
①「N番目」を見つける:LARGE・SMALL関数
`MAX`は1位、`MIN`は最下位。では2位や3位は? `LARGE`・`SMALL`関数がその答えをくれます。
大きい方からk番目
0
小さい方からk番目
0
② データ全体の「幅」を知る
`=MAX(範囲) - MIN(範囲)` で、データのばらつき(レンジ)が分かります。差が大きいほど、チーム内のパフォーマンス差が大きいことを示唆します。
最大値
0
最小値
0
データの幅 (差)
0
6. 関数のまとめ
最後に、このガイドで登場した便利な関数を一覧表で振り返りましょう。この4つの関数を使いこなせば、データ分析の幅が大きく広がります。
関数名 | 主な役割 | 基本的な使い方 |
---|---|---|
MAX |
指定した範囲の中から最も大きい値(最大値)を見つけます。 | =MAX(範囲) |
MIN |
指定した範囲の中から最も小さい値(最小値)を見つけます。 | =MIN(範囲) |
LARGE |
指定した範囲の中からN番目に大きい値を見つけます。 | =LARGE(範囲, 順位) |
SMALL |
指定した範囲の中からN番目に小さい値を見つけます。 | =SMALL(範囲, 順位) |
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